学校歯科健診の目的について... : 木更津のありしま矯正歯科＊院長のブログです

2013年 05月 11日

学校歯科健診の目的について...

学校健診の目的をご存知ですか？

健診 → 健康管理 → 健康教育

学校健診の目的は、児童生徒たちが正常な発育をしているか、健康かどうかを健診して、もし問題のある人が見つかったら早めに適切な対応をしてもらい 健康管理 していくためのものです。
また、健診を受けた人たちが自分自身の健康状態を知り、健康の大切さを理解して、さらに健康になってもらう方法を自ら考えたり実践するという 健康教育の一環 としても大切な役目もあります。

学校歯科検診は、第１次スクリーニング
学校健診の中で歯科健診は、 歯に関する第１次スクリーニング（大まかなふるい分け診査）を行うことと定められています。

この様に、歯科健診が第一次スクリーニング（大まかなふるい分け診査）でとどめて、詳しく検査しない理由は、学校で行う検査では器具や照明設備などが十分でないために、詳しい診査や診断を行うことは難しいからなのです。

また一度に大勢の生徒さんを見ますので、とても詳細な検査までは難しいですし、
症状に関する詳しい説明などはとても無理なのです。

以上のことからも、歯科健診の結果はあくまでも大まかなものととらえて頂く必要があります。したがいまして、詳細な検査に関しては、かかりつけの歯医者さんなどでおこなう必要があります。

また、場合によっては学校歯科健診の結果とその歯医者さんの見解が多少異なることもあるかもしれませんが、あくまでも健診の結果は大まかなものですので、かかりつけの歯医者さんの意見に従うべきでしょう

『検診』ではなく『健診』
学校歯科健診は、むし歯などを精密に検査診断する検査の『検診』ではなく『健診』です。

『健診』とは、現在の自分の健康状態を知りそれを維持管理できるようになってもらうための健康教育的な意味をもったもので、精密な検査のための『検診』とは若干性質の異なるものと理解しましょう。