むし歯の予防も基本が大切です
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日本矯正歯科学会は、矯正歯科の分野では日本最大の学会になります。そして、その大会では様々な矯正に関する講演や発表などが行われ、全国の矯正の先生たちがたくさん集まります。今回は福岡で行われました。
たくさんの様々な発表があるのですが、中でも楽しみにしていたのがラウンドテーブルディスカッションというグループで行う参加型のディスカッションです。今回は矯正治療中のむし歯予防についてのテーマをあつかうグループに参加しました。
グループでは活発に意見が交わされましたが、中でも特に印象に残ったのは、『もっと、デンタルフロスをしましょう!』というある先生の熱意のこもった意見でした。
予防に関しての最先端の情報や意見交換を期待していた私にとっては、『デンタルフロスをしましょう!』という基本的な話は少々期待はずれではあったのですが、確かにデンタルフロスと歯みがきを毎日しっかりしていれば、むし歯や歯周炎などの問題もほとんどおこらないと思いますし、最先端の予防処置も必要無いはずです。

その先生は、デンタルフロスや歯ブラシなどの基本的な事をしっかりと指導して患者さんに徹底させることこそが、一番大切だということを言いたかったのでしょう。確かにまったくその通りで私も含めグループの他の参加者みな反論の余地はありませんでした。
アメリカなどでは、デンタルフロスは当然の習慣として定着していますが、日本では今ひとつ普及定着していないのが現状です。
さらにその先生は『日本ではフロスを使う習慣が定着していない。もっと歯科医はフロスの習慣を定着させる様に患者に働きかけていくべきだ』と訴えていました。
ありしま矯正歯科では、一通りデンタルフロスや歯みがきの指導も行っていますが、フロスに関しては今ひとつ患者さんの皆さんに定着していない様に感じます。
今回はもっと熱心にフロスのことを患者の皆さんに伝えていかなければいけないと少々反省する良い機会になった様に思います。
『皆さん、もっとデンタルフロスを使いましょうネ!』